2019年6月22日 土曜日
ハナシノブ(花忍)の花を見たくて阿蘇野草園に出掛ける事にした。併せて萌の里でササバランの探索も計画する。時間に余裕があれば俵山峠登山口から俵山に登る事も視野に入れていた。
阿蘇野草園にてハナシノブ観賞。
阿蘇野草園にてツクシマツモト観賞。
記
1)阿蘇野草園にて花観賞
ハナシノブが見られる所は阿蘇野草園しか知らないのだが今回が初めてであった。午前7時前に阿蘇野草園に着くとカメラを抱えられたお方と駐車場近くでお会いしたのでハナシノブの開花情報をお尋ねすると咲いているとの事であった。
点々と咲いているハナシノブを観賞しながら野草園を歩く。午前7時過ぎは曇り空だったので陽ざしがなくちょっぴり残念。
ハナシノブ(花忍)は6~7月に咲くハナシノブ科の花。草原に生息する多年草。青紫色の花を咲かせる。花径は10~15ミリくらいで。花冠は5つに裂ける。
世界で阿蘇にしか生息していないと言われ、野生の数が減少して絶滅危惧種に指定されているハナシノブ。
ツクシマツモトも見たかった花。ツクシマツモト(ナデシコ科). 「筑紫松本」の松本名は歌舞伎の松本幸四郎の紋の形からと言う。 ハナシノブ、ヤツシロソウなどと並ぶ阿蘇独特の草花。 花弁がハート形をしているのが特徴とされる。
ツクシマツモトの花弁を食べている昆虫。
アソタカラコウ(阿蘇宝香)
キク科 メタカラコウ属; 特徴; : 草丈80~150cmの多年草。 オタカラコウの変種で、花期が早く、葉に光沢がある。 分布・生育地; : 九州( 阿蘇) 草原; 花期; : 6~7月。
ヤマホトトギスも咲いていた。
満開見頃のヤマホトトギス。山杜鵑草はユリ科 ホトトギス属。山野の林内に生える高さ40〜70cmの多年草。
シライトソウ(白糸草)は、シュロソウ科シライトソウ属の野生の多年草である。和名は糸屑を束ねたような花の姿に由来する。
皇后美智子さま、ご下賜のハナシノブの碑。
お后の育みまししハナシノブつぼみ抱きていま故郷に 佐藤武之 作
阿蘇野草園で早朝の花観賞に大いに満足。楽しいひと時であった。
2)萌の里・花散策
阿蘇野草園から萌の里に移動し花散策。目的は昨年の7月13日に見ていたササバランだった。
早速に出会った花はネジバナ。
ネジバナ(捩花)は、ラン科ネジバナ属の小型の多年草。
ロクオンソウ(鹿苑草)は花盛り。ガガイモ科 イケマ属 別名 ヒゴビャクゼン。
オカトラノオ。すでに落下している部分、今咲いている花、蕾等、オカトラノオの移ろいを見る事ができた。
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)の花芽。
ササバランを探すも一向に見当たらない。それもその筈、昨年よりも随分早かった。
草叢の中にカキランが。まだ咲き始めたばかり。
キンバイザサは結構咲いていた。キンバイザサ科は単子葉植物の科の1つ。ヒガンバナ科やユリ科に含められることもある。日本にはキンバイザサなど数種が自生する。
カワラマツバ(河原松葉)はアカネ科の花。
オオバギボウシの開花はこの一輪のみだった。
ノイバラの花。とても美しかった。
アソノコギリソウ(阿蘇鋸草)の蕾。
ハバヤマボクチ(葉場山火口)の蕾。
〇〇百合?
3)俵山山行
萌の里での花散策を終えて俵山峠から俵山に登る事にした。実はこのコースから俵山に登ったことがなく、是非歩いて見たいと思っていたコース。
【山行日】2019年6月22日 (曇のち晴)
【山行先】俵山(1095m):南阿蘇村
【山行者】単独
【行動コース】俵山峠登山口(11:30)~俵山(12:50/13:10)~俵山峠登山口(14:10)
【行動時間】2時間40分(休憩時間を含む)
【行動記録】
俵山峠は今回で2回目。初回の時は下見だったので今日は張り切って俵山を目指すことに。
準備を済ませ午前11時半スタート。
俵山まで90分。
山路に入るとヤマアジサイのお出迎え。色合いがイイネ。ウツボグサも沢山咲いていたが、下山時に撮る事としし山頂を目指した。
野原歩きはらくだったが風がなく蒸し暑かった。
山頂まで1.7㎞地点。ここまでは順調に登ってきた。
一般コースと迂回コースの分岐点。ここは一般コースの方向に進む。
樹林地帯を抜けだすと俵山が見てきた。
俵山山頂まであと200m。最後の急登が待っていた。
12時50分、山頂着。今日の眺望は残念賞。オレンジ1個を食べて下山開始。
シライトソウ。花を期待していたが余りなかった。
ウツボグサはとても多かった。
ウツボグサは、シソ科ウツボグサ属の多年生の一種。
チダケサシ(乳茸刺)。ユキノシタ科の多年草。
14時10分下山。阿蘇の貴重な植物4種。ツクシフウロ、ハナシノブ、マツモトセンノウ、ヒメユリ。
山歩きで汗が沢山でたので爽快な気分になる事ができた。やはり山歩きは楽しいなあ。
4)帰路にて
熊本の一般道を走っていると山沿いに赤い花が見えたので降りて見るとツクシマツモト。なんと云っても自然の中に咲いているツクシマツモトである。これには大感激だった。
《一口メモ》
ハナシノブとツクシマツモトを見る事が出来た事に感謝。
以上