白石山の山桜大木&「十年一剣を磨く」を知り得たこと!
2015年4月2日 木曜日
1、里山歩き(白石山&三角台)
週間天気予報では明日から☂マークが続いている。そうなると今日は是が非でも1万歩をクリアーしておきたいと思い里山歩きに出掛けた。
空を見上げると今にも雨が落ちてくるような気配である。当初は樅木山を考えていたが、家を出たのが11時過ぎという事で近場の白石山に登る事にした。もうひとつの理由は山桜の大木をもう一度見たかったからである。
今日の白石山の登山口は一本松峠からのスタート、路肩には既に1台の車が停めてあった。
咲いているようだったが花びらの絨毯だった。来年もこの場に絶対訪れたいと思った。
雨の方はなんとか持ちそうだ。その後のツクシショウジョウバカマの観察をするため、もうひとつの里山に登る事にした。
2、読書
「三十年たっても、きみはまだ六十歳だな。つまり、三十年たって、やっときみは、さあ、いよいよこれからが本当の人生だって年齢に達するわけだ」と佐伯は言った。そして、十年一剣を磨く、という言葉を知っているかと訊いた。
この文章は宮本輝さんの『三十光年の星たち』からの抜粋文である。私はこの文章にある”十年一剣を磨く”に深く興味をそそられた。
意味は”長い間、武術の修練を積むこと。また、武術の修練を積み、力を発揮する機会を待つこと。十年の間ひと振りの剣を磨く意から。▽「十年、一剣を磨みがく」の略。”であった。
さらに調べて見るとこの漢詩に辿り着いた。「十年一剣を磨く」を、日本で有名にしたのは、頼山陽の「不識庵(上杉謙信)、機山(武田信玄)を撃つの図に題す」という、川中島の合戦についての詩である。
鞭声(べんせい)粛々、夜、河を過(わた)る
暁に見る千兵の大牙を擁するを
遺恨なり、十年、一剣を磨き
流星光底、長蛇を逸するを
そして、この漢詩にも、「十年一剣を磨く」とある。中国、唐の詩人賈島の作であるそうだ。
十年磨一剣 十年一剣を磨く
霜刃未曽試 霜刃 未だ曽(か)つて試みず
今日把似君 今日把(と)りて君に似(あた)う
誰為不平事 誰か不平の事を為さん
「十年の間、一振りの剣を磨いてきたが、霜のように光るこの刃の切れ味をまだ試した事はない。今、これを君に贈るが、不平の輩はこの剣で遠慮なく誅殺してくれ」という意味だった。
平々凡々と過ごして来た我人生、過去の事を嘆いても仕方ないこと。これからの人生”十年一剣を磨く”ことを肝に銘じ何か挑戦してみたいと思った。
3、遊んで強くなる漢字の本 藁谷久三 著
【問題】身近にあるものばかり。読めますか。
1)草鞋 2)秣 3)篩 4)独楽 5)暖簾 6)団扇 7)煙管 8)御襁褓
9溲瓶 10)鼎 11)鏝 12)鉈 13)梃子 14)鎹 15)樏
16)絎針 17)鞦韆 18)狼煙 19)艾 20)焙烙
【答】
1)わらじ 2)まぐさ 3)ふるい 4)こま 5)のれん 6)うちわ 7)きせる
8)おむつ 9)しびん 10)かなえ 11)こて 12)なた 13)てこ 14)かすがい
15)かんじき 16)くけばり 17)ぶらんこ 18)のろし 19)もぐさ 20)ほうろく
* 過去に読めなかった漢字は今回も読めなかった。ひとつも進歩していない。
《今日の小さな歓び》
『三十光年の星たち』が面白くて一気に読み上げた。
以上
by tinnan1515 | 2015-04-02 20:00 | 思いのままに綴る日記 | Comments(0)