生・老い・死の箴言を記す!
2012年12月30日 日曜日
人生に関する六十章 (中野孝次 監修)
人生に関する六十章の中から“死と人生に”ついての生・老い・死の箴言を読み、人生を生きる上で参考になればと思いつつ章句を選択した。
1、生に関する章句
“年年歳歳 花相似たり 歳歳年年人同じからず” (劉 廷芝)
1)ロマン・ロラン(「魅せられる魂」より)
●人生は往復切符を発行してはいません。ひとたび出立したら、再び帰ってきません。
2)志賀直哉(「偶感」より)
●自由な、調和のとれた、何気ない、殊に何気ないといふ事は日常生活で一番望ましい気がしてゐる。
3)高橋和巳(「もう一つの劇」より)
●歌は二度歌えても、人生は一度しかいきられない。
2、老いに関する章句
“どんなふうに死ぬかでなくどんなふうに生きるかが問題なのだ。”(S・バトラー)
1)ゲーテ(エッカーマン「ゲーテとの会話」より)
●人は歳をとると、以前のように身を保つことはむずかしくなってくる。
2)モンテーニュ(「随想録」より)
●老年はわれわれの顔よりも心に多くの皺を刻む。
3)貝原益軒(「養生訓」より)
●老後は、わかき時より、月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽してあだに日をくらすべからず。
3、死に関する章句
“消えろ 虹のごとく 絶えろ ギリシアのごとく” (高見 順)
1)モンテーニュ(「随想録」より)
●生は他人の意志にかかっており、死はわれわれの意志にかかっている。
2)ラ・ロシュフコー(「箴言と考察」より)
●人間には凝っと見つめていられない二つのものがある。太陽と死が、それである。
3)ヘミングウェイ(「武器よさらば」より)
●人間てやつは、そうした運命なんだ。人間は死ね。死ぬということがどんなことか、誰も知りはしない。そんなことを知る暇など、ありはしないのだ。
《一口メモ》
自分ではまだまだ若いと思っていたが、山で若い人たちから”おじさんとかおっちゃん”と声を掛けられるようになると流石に我が身の現実を直視しなくてはならないと思い始めている。
書棚から「人生に関する六十章」を取り出し”生””老””死”の章を読んでみた。これから何かの参考になればと思い箴言を記した。
以上
by tinnan1515 | 2012-12-30 14:45 | 読書日記 | Comments(2)
頭では理解出来る言葉ばかりですが
現実にその言葉を感じて生きていくのは難しいですね。
犬の一日は人間の1週間だといいますが、悟空の一日はとても大事なんだと改めて感じます。
仰る通りです。
毎日の生活の中で今日も一日何事もなく、夕食を家族と食べ、今日も美味しく頂けたねと、会話しながら感謝する日々を送りたいと思うようになりました。
心の奥深くに、老いていく自分にどう向き合って行くのかと言う漠然としたものがありますが成り行きに任せているのが現実です。
犬の一日は密度が高いのですね。懸命に生きてる悟空君の姿を拝見しながら、何気ない日々を送りたいと思っています。