お好み詩・句
2012年8月1日 水曜日
梅雨明け後、一気に真夏を迎えたことと、オリンピック観戦で
生活リズムが乱れている。今日より葉月、自分の生活リズムを
取り戻す意味も込めて詩・句に親しむ。
1、漢詩
天草洋に泊す 頼 山陽
雲か山か 呉か越か
水天神髣髴 青一髪
万里 舟を泊す 天草の洋
煙は峰蓬窓に横たわりて 日漸く没す
瞥見す 大魚の波に踊るを
太白 舟に当たって 明 月に似たり
2、詩
孝女「白菊」 作詩:落合直文
阿蘇の山里秋深けて
眺め(ながめ)寂しき夕まぐれ
いずこの寺の鐘ならむ
諸行無常と告げわたる。
折しも一人門に出て
父を待つなる少女あり
年は十四の春浅く
色香ふくめるその様は
梅か桜か分かねども
末頼もしく見えにけり。
3、俳句
ほととぎすあすはあの山こえて 種田 山頭火
朝顔や一輪深き淵の色 与謝蕪村
暑い日は思ひ出せよふじの山 正岡子規
《一口感想》
自宅に咲いている朝顔は純白である。来年は藍色の朝顔を
植えてみるか。
了
by tinnan1515 | 2012-08-01 19:28 | お気に入り俳句・漢詩 | Comments(0)