カテゴリ:お気に入り俳句・漢詩( 21 )

2013年1月1日  火曜日

 元旦の朝、厳しい寒さが肌に突き刺さる。外にあるバケツの水は凍っていた。
恒例の早朝初詣は自宅近くの三島神社へ出掛けた。年始の参拝は心が引き締まる。凛とした厳かな神社への祈願は家内安全そして健康であった。帰宅後、初日の出観賞に出かけたが…。

                                   記
1、初詣
e0272335_105923.jpg
雪洞に灯りがともされた神社は普段と違う雰囲気を醸し出していました。
e0272335_105730.jpg
お社も煌々と輝いています。
e0272335_1054067.jpg
三島神社の神殿に深々と頭をたれ祈願致しました。

2、初日の出
e0272335_10104876.jpg
薄暗い空に赤く焼けた光景が現れてきました。
e0272335_10114484.jpg
厚い雲が横長に広がり暗雲が立ち込めてきました。
e0272335_10123113.jpg
空が白んできました。居座った雲が動きそうにありません。
e0272335_1015828.jpg
ちらっとご来光が見えましたが、大きなお日様を見ることはできませんでした。
e0272335_10134871.jpg
残念ながらこれが最後でこの場所を後にしました。

3、元旦を詠んだ句
1)俳句
  元日や手を洗ひをる夕ごころ    芥川龍之介
  初日の出わが心にも神栖めり   福山至遊
  元日の人通りとはなりにけり    子規

2)漢詩
         元日            直江兼続(なおえ かねつぐ)
  楊柳は其の賓 花は主人      ようりゅうはそのひん  はなはしゅじん
  屠蘇盞を挙げて 元辰を祝す    とそさかずきをあげて   げんしんをしゅくす
  新を迎え旧を送って 桃符を換う  しんをむかえきゅうをおくって  どうふをかう
  万戸千門 一様の春          ばんこせんもん いちようのはる
e0272335_1117354.jpg
                                    直江兼続

《一口メモ》

 新年明けましておめでとうございます。
あらたな気持ちで今年一年邁進していく所存でございます。今年もよろしくお願い致します。
初日の出は残念ながら期待に叶うことができず次年度に持ち越しです。
元旦を詠んだ句を調べてみました。”初日の出わが心にも神栖めり” 思わず合掌したくなります。年初めの気持ちを持続できたら最高ですがいつの間にか忘れ去ってしまいます(笑)。

                                                                 以上 

 
2012年12月7日   金曜日

 詩歌日本の抒情”旅の詩”佐々木幸綱(著)を読むと初めて出会う歌ばかり。心の片隅に残しておきたい歌にふれて小さな喜びを感じた。
                               記
1、漂泊と望郷の旅
旅人の唄    野口雨情
   山は高いし 野はただ広し
   一人とぼとぼ 旅路の長さ
   乾く暇なく 涙は落ちて
   恋しきものは 故郷の空よ
   今日も夕日の 落ちゆく先は
   どこの国やら 果てさえ知れず
   水の流れよ 浮寝の鳥よ
   遠い故郷の 恋しき空よ
   明日も夕日の 落ちゆく先は
   どこの国かよ 果てさえ知れず 

故郷の空  大和田建樹

   夕空はれて あきかぜふき
   つきかげ落ちて 鈴虫なく
   おもえば遠し 故郷の空
   ああ わが父母 いかにおわす

   すみゆく水に 秋萩たれ
   玉なす露は すすきにみつ
   おもえば似たり 故郷の野辺
   ああ わが兄弟 たれと遊ぶ


2、汽車の旅の歌
1)悲しき玩具    石川啄木(冒頭近くの作から選出)

    遊びに出て子供かへらず、
    取り出して
    走らせて見る玩具の機関車。

    旅を思ふ夫の心!
    叱り、泣く、妻子の心!
    朝の食卓!

    みすぼらしき郷里の新聞ひろげつつ、
    誤植ひろへり。
    今朝のかなしみ。

    曠野ゆく汽車のごとくに、
    このなやみ、
    ときどき我の心を通る。

    なつかしき
    故郷にかへる思ひあり、
    久し振りにて汽車に乗りしに。

2)夜汽車   萩原朔太郎

     有明のうすらあかりは
     硝子戸に指のあとつめたく
     ほの白みゆく山の端は
     みづがねのごとくにしめやかなれども
     まだ旅びとのねむりさめやらねば
     つかれたる電燈のためいきばかりこちたしや。
     あまたるきにすのにほひも
     そこはかとなきはまきたばこの烟さへ
     夜汽車にてあれたる舌には侘しきを
     いかばかり人妻は身にひきつめて嘆くらむ。
     まだ山科は過ぎずや
     空氣まくらの口金をゆるめて
     そつと息をぬいてみる女ごころ
     ふと二人かなしさに身をすりよせ
     しののめちかき汽車の窓より外をながむれば
     ところもしらぬ山里に
     さも白く咲きてゐたるをだまきの花。

3、旅の句          松尾芭蕉
     白げしにはねもぐ蝶の形見哉
     住みつかぬ旅のこゝや置火燵
     此道や行人なしに秋の暮
     人声や此道かへる秋のくれ
     此秋は何で年よる雲に鳥
     旅に病んで夢は枯野をかけ廻る
     たびねして我句をしれや秋の風   

4、漂泊の歌       若山牧水     
     けふもまたこころの鐘を打ち鳴し打ち鳴しつつあくがれて行く
     幾山河越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅行く
     忘却のかげかさびしきいちにんの 人あり旅をながれ渡れる
     旅人のからだもいつか海となり五月の雨が降るよ港に

《一口メモ》
歌の意味や解釈は理解できていないが感覚的に自分好みの歌を選択してみた。何かの機会にまた出会うことができれば嬉しいのだが。

                                                                以上
2012年11月19日  月曜日

  詩歌日本の抒情”秋と冬の歌”杉本苑子著より冬の歌を読み、心に響いた歌を書き記す。

                  記
1、詩
        冬が来る  高村光太郎  
     
    寒い、鋭い、強い、透明な冬が来る
    ほら、又ろろろんとひびいた
    連発銃の音
    泣いても泣いても張がある
    つめたい夜明の霜のこころ
    不思議な生をつくづくと考へれば
    ふと角兵衛が逆立ちをする
    私達の愛を愛といつてしまふのは止さう
    も少し修道的で、も少し自由だ
    冬が来る、冬が来る
    魂をとどろかして、あの強い、鋭い、力の権化の冬が来る


        冬が来た    高村光太郎
    きっぱりと冬が来た
    八つ手の白い花も消え公孫樹の木も箒になつた
    きりきりともみ込むやうな冬が来た
    人にいやがられる冬
    草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
    冬よ僕に来い、僕に来い
    僕は冬の力、冬は餌食だ
    しみ透れ、つきぬけ
    火事を出せ、雪で埋めろ
    刃物のやうな冬が来た
e0272335_16112791.jpg
                公孫樹の木

        雪         三好達治
    太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
    次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

2、冬の景  五句
    口に袖あてて行く人冬めける     高浜虚子
    金星を懸くるすなわち冬の暮     山口誓子
    枯菊を燃やす為すなき日の終り   鷹羽狩行
    山枯れて青空ばかり峠神       森  澄雄
    百姓の愚に清浄の冬山河       飯田龍太


3、雪山の歌三首  佐々木幸綱
    うつすらと口紅ひける唇よ言うなしばらく雪の神話も
    雪山を稲妻型にすべりゆくあこがれやすく折れやすくとも僕ら
    人恋う心研ぎゆく男心に雪山の上の月冴ゆるなり

《一口メモ》
詩歌を読解する力はないがなんとなくいいなあと言う程度である。三好達治の雪はたった二行で、簡単に覚えやすいがその背景にあるものを感じ取れると良いのだが。

                                         以上

  
2012年11月7日  水曜日

 今日から立冬、ひと月前は暑い暑いと云っていたが11月に入り山間部では霜が見られるようになってきた。
近畿地方では「木枯らし1号」が 吹いたようだが九州では吹いたのでしょうか。
今回の句・詩は霜とか今の季節から感じ取ったものを選択してみました。

                     記
1.俳句
●手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜    松尾芭蕉
●物言えば唇寒し秋の風              松尾芭蕉
●星を掃く寺の銀杏や夜半の霜          川端龍子
●しぐるるやしぐるる山へ歩み入る        種田 山頭火
●山国の虚空日わたる冬至かな         飯田蛇笏

2、短歌
●旅人の宿りせむ野に霜ふらば吾が子羽ぐくめ天の鶴群 万葉集巻九
●幾とせ前の落葉の上にまた落葉かさなり落葉かさなる  前田純孝
 

3、漢詩
●楓橋夜泊     張継  
       月落ち烏啼いて 霜天に満つ
       江楓 漁火 愁眠に対す
       姑蘇城外の寒山寺
       夜半の鐘声 客船に到る

●林荘雑詠 書生に示す  広瀬淡窓  
      道うを休めよ 他郷 苦辛多しと
      同袍 友有り 自ら相親しむ
      紫扉 暁に出づれば 霜 雪の如し
      君は川流を汲め 我は薪を拾わん 

《一口メモ》

 現大分県の広瀬勝貞知事は広瀬淡窓と親戚筋にあたることを知りました。大分県日田市出身。祖先は広瀬久兵衛(広瀬淡窓の弟)。
e0272335_18462248.jpg
                   広瀬淡窓
                                     以上
2012年10月1日  月曜日
 今日から10月、今日は何の日を調べてみたら下記の通りであった。
法の日(最高裁判所1960)、都民の日(都庁文化事業課1952)、中国国慶節、共同募金、衣替え、酒造年度始め、コーヒーの日(全日本コーヒー協会1983)、日本酒の日(日本酒造組合中央会1978)、印章の日(全日本印章業組合連合会)、デザインの日(通産省)、万国子供の日、人工衛星第一号の日、ネクタイの日(日本ネクタイ組合連合会)、労働衛生週間、十五夜、省エネルギーの日(毎月)。
なんと盛りだくさんあるがコーヒーの日は記憶に留めておきたい。
 前置きが長くなったが読書の秋に因んで、読書に関する俳句と漢詩を調べてみた。

                   記
1、漢詩
冬夜読書   菅 茶山
雪は山堂を擁して  樹影深し
檐鈴動かず 夜沈沈
静かに乱帙を収めて 疑義を思う
一穂の青灯 万古の心

2、俳句
①紫苑活けて机に向ふ読書哉     正岡子規
e0272335_16184855.jpg
                     紫苑
②秋の風 書むしばまず 成にけり    与謝蕪村
③書架の本抜けば秋立つ匂ひかな  石川空山

《一口メモ》
冬夜読書はこの時期になると思い出す。好きな詩である。
漢詩の本をめくっていたらこの漢詩に巡り合えた。山の詩にであえると嬉しい。 

魯山の山行     梅尭臣   
   適(まさ)しく野情とかない
   千山 高く復た低し
   好峰 随処に改まり
   幽径 独り行きて迷う
   霜落ちて熊は樹に升(のぼ)り
   林空しく鹿は渓に飲む
   人家 何許(いずこ)にか在る
   雲外 一声の鶏(にわとり

                                         以上
2012年9月19日  水曜日

 今日は何の日をラジオで聞くと正岡子規の忌日と放送していた。
正岡 子規は1867年10月14日(慶応3年9月17日) - 1902年(
明治35年)9月19日)日本の俳人、歌人、国語学研究家。34歳の
若さでこの世を去っている。

辞世の句「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」「痰一斗糸瓜の水も間に
あはず」「をとゝひのへちまの水も取らざりき」より、子規の忌日9月
19日を「糸瓜忌」と言うそうです。
この中の句では「痰一斗糸瓜の水も間にあはず」は心に残っている
句です。

                    記

正岡子規の名句といえば「柿食えば、鐘が鳴るなり、法隆寺」でしょう。
以下は私のお気に入りの句です。

1、俳句の部
  ●暑い日は思ひ出せよふじの山
  ●君を送りて思ふことあり蚊帳に泣く
  ●山々は萌黄浅黄やほととぎす
  ●秋風の一日何を釣る人ぞ
  ●旅の旅又その旅の秋の風

2、短歌の部
  ●かめにさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり
  ●赤き牡丹白き牡丹を手折(たお)りけり赤きを君にいで贈らばや
  ●くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる
e0272335_13452338.jpg
                   正岡子規                                                                                                       
                                          
                                           了                                                                                                                                                                

                                                    
2012年9月12日  水曜日
 心地よい朝であった。何気なく書棚を覗くと詩集日本の抒情゛愛と
友情の歌“に目が止まる。そうだ、今日のブログ投稿をこの中から。
そして自分好みの詩歌を3題選んでみた。

                      記
1、男女の愛

<初 恋>  島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

2、子への愛
  
<女の幼き息子に>     佐藤 惣之助       

幼き息子よ
その清らかな眼つきの水平線に
私はいつも真白な帆のやうに現はれよう
おまへのための南風のやうな若い母を
どんなに私が愛すればとて
その小さい視神経を明るくして
六月の山脈を見るやうに
はればれとこの私を感じておくれ
私はおまへの生の燈臺である母とならんで
おまへのまつ毛にもつとも楽しい灯をつけてあげられるやうに
私の心霊を海へ放つて清めて来ようから。


3、母への愛

< 無 題 >  高見 順 
 
膝にごはんをこぼすと言って叱った母が
今では老いて自分がぼろぼろごはんをこぼす

母のしつけで決してごはんをこぼさない私も
やがて老いてぼろぼろとこぼすやうになるのだらう

そのときは母はゐないだらう
そのとき私を哀れがる子供が私にはゐない

老いた母は母のしつけを私が伝へねばならぬ子供のゐないため
私の子供の代わりにぼろぼろとごはんをこぼす

《一口感想》

 いずれの詩も初めてであるがなんとなく心に響いてきた。
 詩集はほとんど読まないが、今日の出会に感謝である。
 村上華岳「裸婦」 本に挿入されていました。
e0272335_15511614.jpg

                                      了
2012年9月5日  水曜日

  青々としていた田圃の稲も少しづつ色づき始めてきた。
 山に登れば薄がそよ風に揺れ秋の気配を肌で感じ取れる。
 妙に秋の歌が偲ばれてくる近頃である。
          

                 記

1、漢詩
①峨眉山月の歌    李伯   
     峨眉山月 半輪の秋
     影は平羌江水に入って流る
     夜静渓を発して 三峡に向かう
     君を思えども見えず 渝州に下る
e0272335_12231773.jpg
            「峨眉露頂図巻」与謝蕪村・筆
②九月十日      菅原道真  
     去年の今夜 清涼に侍す
     秋思の詩篇 独り断腸
     恩賜の御衣 今此に在り
     捧持して 毎日余香を拝す

2、三夕の歌
①さびしさはその色としもなかりけり槙(まき)立つ山の秋の夕暮れ 
                                  (寂蓮法師)
②心なき身にもあはれは知られけりしぎ立つ沢の秋の夕暮れ    
                                  (西行法師)
③見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮れ 
                                  (藤原定家)

3、与謝蕪村 秋の句
①秋来ぬと合点させたる嚔(くさめ)かな
②秋の夜や古き書よむ南良法師
③門を出れば我も行人秋のくれ

《一口感想》
 三夕の歌は未だにうろ覚えだが忘れないものだ。
 李白の峨眉山月半輪の秋をイメージすると蕪村が書いた図巻
 ですね。流石に詩を詠む人は想像力が豊かだ。


                                        了
2012年8月20日   月曜日

  涼風が部屋を通り抜ける。昨日の暑さは嘘のように心地よい。
 気分も秋の気配を感じたのか、秋を詠った作品を集めてみた。

                記

1、詩   秋刀魚の歌     佐 藤 春 夫 

 あはれ
 秋風よ
 情(こころ)あらば伝えてよ
 ー 男ありて
 今日の夕餉に ひとり
 さんまを食ひて
 思いにふける と。

 さんま、さんま、
 そが上に青き蜜柑の酸をしたたらせて
 さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
 そのならひをあやしみなつかしみて女は
 いくたびか青き蜜柑をもぎ来て夕餉にむかひけむ。
 あはれ、人に捨てられんとする人妻と
 妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
 愛うすき父を持ちし女の児は
 小さき箸をあやつりなやみつつ
 父ならぬ男にさんまの腸をくれむと言ふにあらずや。

 あはれ
 秋風よ
 汝(なれ)こそは見つらめ
 世のつねならぬかの団欒(まどい)を。
 いかに
 秋風よ
 いとせめて
 証(あかし)せよ かの一ときの団欒ゆめに非ずと。

 あはれ
 秋風よ
 情(こころ)あらば伝えてよ、
 夫を失はざりし妻と
 父を失はざりし幼児とに伝えてよ
 ー 男ありて
 今日の夕餉に ひとり
 さんまを食ひて、
 涙をながす、と。

 さんま、さんま、
 さんま苦いか塩っぱいか。
 そが上に熱き涙をしたたらせて
 さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
 あはれ
 げにそは問はまほしくをかし。
                     

2、漢詩

九月十三夜   上杉謙信 

霜は軍営に満ちて 秋気清し
数行の過雁 月三更
越山併せ得たり 能州の景
遮莫 家郷 遠征を憶うを

3、俳句

鉛筆をことと置く立秋の机かな    岡田谷峡
秋ちかき心の寄る四畳半       松尾芭蕉
すべってころんで山がひっそり    種田山頭火

e0272335_16255038.jpg
《一口感想》

  すべったり、躓いたり、ころんだりはしばしばあることだが
  その時の情景までは思い浮かばない。周りを見渡す余裕が
  ない。
  山歩きで転んだ時、”すべってころんで山がひっそり”が思い
  浮かんで来るであろうか。  


                                          了
2012年8月14日  火曜日

 若山牧水の歌碑は、全国各地に約280 基あるそうだが、その中の
 数個は見た記憶がある。生家は日向市東郷町坪谷。宮崎県を代表
 する山のひとつ尾鈴山山行時には生家見学も良さそうだ。


1漢詩

      富士山   石川 丈山
  
    仙客 来たり遊ぶ 雲外の巓
    神竜 棲み老ゆ 洞中の淵
    雪は紈素の如く 煙は柄の如し
    白扇 倒しまに懸る 東海の天
e0272335_1692141.jpg

2、短歌

  (若山牧水)
   幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく     
   白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかり      
   ちんちろり男ばかりの酒の夜をあれちんちろり鳴きいづるかな   

3、俳句

  (松尾芭蕉)
  名月や池をめぐりて夜もすがら
  ひとつ家に遊女も寝たり萩と月
  石山の石より白し秋の風
  荒海や佐渡に横たふ天の川

《一口感想》

  芭蕉の句は不思議に覚えている。17文字凝縮された奥の深さは
  計り知れないが心に響いてくる。
  俳句に折々触れるのもいいものですね。
                                        了