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大船林道&平治岳((タマガワホトトギス)&坊かつる(エゾミソハギ)!

 山歩きしたくてうずうずしていたのだがやっとその機会が巡ってきた。最近の山歩きは花優先で山行先を決めているのだが、今回見たい花はタマガワホトトギスであった。

 6月25日に大船林道を歩いた時にバイカツツジの蕾を確認していた。あれから半月経過しているのでもう開花しているのではないかと期待していた。さらには平治岳ではバイカツツジ、坊かつるではエゾミソハギを見たいと思っていた。
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大船林道に咲くタマガワホトトギス。
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坊かつるに咲いていたエゾミソハギ。
                  
                  記

【山行日】2018年7月10日  (晴)                                         
【山行先】平治岳(1643m)&坊かつる:大分県九重町吉部
【山行者】単独 
【行動コース】吉部登山口P(6:50)~大船林道~大船山4号集材料路地点(9:00)~            北登山口~平治岳(11:20/11:25)大戸越(12:05/12:50)~坊かつる(14:00)~暮雨分岐点(14:45)~吉部登山口P(15:50)
【行動時間】9時間00分(休憩時間含む)
【行動記録】
 1)大船林道歩き
 タマガワホトトギスが咲く場所は林道歩きで1時間10分程度。そこまでは単調な林道歩きとなる。でも花が咲いていないかとあちこちに目をやりながら歩いた。
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今日最初の花はヤマジオウ。花と蕾を付けていたのは2株のみ。今季お初であった。
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クモキリソウの花がまだ咲いていた。花期が長いのにはビックリ。
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今季はクモキリソウを見る機会が多かった。
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ウバユリの花芽。ウバユリ(姥百合)はユリ科ウバユリ属の多年草。山地の森林に多く自生する。ユリに似た花をつけるが、葉は大きく異なる。
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ワタナベソウは殆ど終わっていたが、やっと開花しているワタナベソウを見ることができた。
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タマガワホトトギスが自生している場所に着くと花が咲き始めていた。
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タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)はユリ科ホトトギス属の多年草。
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紫色の小さな点が無数あり模様を形成している。
 タマガワホトトギスはまだ咲き始めの感じで見頃はこれからですね。でも、この花が今日のメインだったのでもう有頂天だった。
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ヤマブキショウマもまだまだ元気だった。 

2)平治岳
 タマガワホトトギスを楽しんだあとは平治岳登山道で見られるバイオカツツジを目指した。
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大船山4号集材料路の標識がある地点で大船林道歩きは終わり、次は山路歩きとなる。
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平治岳北登山口。立ち入り禁止の案内板が立てられていましたが自己責任と云うことご容赦願います。
 林道歩きと違って山路歩きは清々しい。久しぶりに山の空気をいっぱい吸ってリフレッシュ。山はイイナァ。
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登りになり気合を入れて歩いていると、あっ!アサギマダラだ。こんな森の中で見られるとはラッキー。
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ヤマシグレの花が好物かなぁ。
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この場所が通行禁止の理由の所。崩壊箇所には木製の梯子が取り付けられているので大助かり。この上が崩壊現場であるが注意しながら歩けばさほど問題はないと判断している。
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梯子が取り付けられている岩場にタマガワホトトギスが咲いていた。今日2度目のタマガワホトトギスに大満足。梯子の周囲を見渡すとバイカツツジの花が落下していた。
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梯子を慎重に登ると岩場付近にバイカツツジがあるのだが、地上には沢山のバイカツツジが落下していた。目を凝らして咲いているバイカツツジを探す。今季お初のバイカツツジ。
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バイカツツジ(梅花躑躅)はツツジ科ツツジ属に分類される落葉低木の1種。
 タマガワホトトギスとバイカツツジを見ることが出来たので気分良く平治岳に向かう。静かな山中を黙々と歩く。風がありとても涼しいのだがやはり登りになるとそれなりに汗ばむ。
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森林地帯を抜けると目前に平治岳の山容が現れた。
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再び山中に入ると急登が続き何度も立ち止まり息を整える。そんな時安らぎを感じるのが花である。ヤマアジサイの色が美しかった。
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ミヤマキリシマが咲く時期は多くの登山者で賑わう平治岳。今日はひっそりとした山頂であった。空は晴れているのだが周囲の山はガスで隠れていた。
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山頂に咲いていたイヨフウロ。フウロソウ科の多年草。別名シコクフウロ。小休止後大戸越に向かう。
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赤い蕾のヒヨドリバナ?
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こちらは白い蕾のヒヨドリバナ。ヒヨドリバナ(鵯花 )とはキク科の多年草。日本各地の林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生する。ヒヨドリが鳴く頃に開花することから、この和名になったとされる。
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ヤマオダマキも見ることができた。
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下山中に坊がつるを眺める。相変わらずくじゅうの山々は雲に隠れていた。
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チダケサシ。ユキノシタ科の多年草。
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今季お初のオトギリソウ。オトギリソウ(弟切草)は、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物。
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大戸越に着き昼食タイム。それにしても疲れました。久々のロング山行は体に応えます。

3)坊がつる
 大戸越で昼食休憩後、オオヤマレンゲを見に行くが2輪のみ咲いていた。写真を撮ろうにも高い所に咲いていたので眺めるだけだったが、その代わりにこのヤマアジサイを見ることができた。
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青色が濃いヤマアジサイ。この後どのような色に変化するのだろう。
 さあ、坊がつるだあと心の中で叫びながら歩くも、登山道が荒れているのでこけないように慎重に歩く。
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一人一石運動の立て看板。今回は下山なのでごめんなさい。
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坊がつるに着くと早速にカキランとご対面。里山のカキランは既に枯れているのだが、坊がつるではこれから見頃を迎える様だ。
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坊がつるで見たかった花ははエゾミソハギ。嬉しい出会いであった。まだ蕾のものもありこれから暫く楽しめそうだ。
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エゾミソハギ(蝦夷禊萩)とは、水辺の湿地でよく見られる ミソハギ科ミソハギ属の耐寒性多年草です。
ミソハギ(禊萩) と似ていますが、エゾミソハギの方が草丈が大きく、萼や花に短毛があります。 茎の基部で、エゾミソハギの葉が茎を抱くのに対して、ミソハギは抱きません。 萼片の間の付属片はエゾハギは直立するのに対し、ミゾハギは水平になります。 
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オカトラノとミドリヒョウモン?。
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ノヒメアヤメは見頃だった。
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三俣山の山頂は雲の中。坊がつるの草は風で靡いていた。
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まさに夏山。平治岳を眺めながら、今日歩いてきたコースを思い浮かべる。
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吉部に向かう。それにしても、今日の坊がつるは静かだったが、時間が下がっていたためだろうか。
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前回は蕾だったハンカイソウは満開見頃。
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三俣山を眺めて坊がつるを後にする。次の坊がつるはシラヒゲソウやコウライトモエソウが咲く時期かなぁ。

4)暮雨の滝コースから吉部まで
 坊がつるで花を楽しんだ後は1分でも早く登山口に着く事だけしか考えられなかった。
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大船林道歩きは避けて暮雨の滝コースから下山することに。
 暮雨の滝を見る余裕もなくただこけないように黙々と歩くだけ。何か花があれば楽しもあるのだが、このコースは花がない様だ。
 急登の下りを降り切ると間もなく登山口。
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無事に登山口にゴールイン。今日の花旅は長かった。

《一口メモ》
 見たいと思っていた花が全て見ることが出来上々の結果。それにしても久々の山歩きは疲れてしまった。かなり体力が落ちている様だ。

                                           以上

by tinnan1515 | 2018-07-10 20:30 | 山歩き | Comments(4)

Commented by ポンちゃん at 2018-07-10 21:36 x
こんばんは、うすきさん
タマガワホトトギスやワタナベソウが良いですね~!
福岡ではなかなか見れませんね(@_@)
暑かった1日でしたが久住では涼しかったのではありませんか?
オオバノトンボソウとある花は葉のかたちからしますと違うものかもしれませんね。
セイタカスズムシソウかクモキリソウでは??
Commented by tinnan1515 at 2018-07-11 05:15
ポンちゃんさん、おはようございます。
ありがとうございます。
クモキリソウの事をすっかり失念致しておりました。
山中は風がありとても涼しく心地良く、山の空気を存分に楽しむことができました。
今回はタマガワホトトギスに会えて良かったです。
ワタナベソウはもう花期が終わっていましたが、辛うじて残り花を見ることができました。。
Commented by れい at 2018-07-12 06:41 x
昨日、吉部から坊ヶツルへと歩いてワタナベソウとタマガワホトトギスを見てきました。
ワタナベソウは初めてでした。
うすきさんは火曜に行かれたのですね。
大船林道を初めて全部歩いたけど、遠回りでけっこう長いですね。
ヒグラシの鳴き声に涼しさを感じた1日でした。
Commented by tinnan1515 at 2018-07-12 17:55
れいさん、こんにちは。
大船林道を歩かれましたね。
坊ヶツルまでは単調な歩きで距離がありますでしょう。
お疲れ様でした。
ワタナベソウはほぼ終盤ですが、タマガワホトトギスはこれから見頃になると思います。
ヒグラシの鳴き声や渓流の音を聴きながら歩くのは楽しいですね。
坊ヶツルから眺める山の景観は素晴らしかったでしょうね。
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