山歩きと花に熱中していたためオルレには余り関心がなかった。しかし、先日初めて大入島オルレコースを歩いて甚く感激したので、またオルレに挑戦したいと思っていた。
大分県のオルレを調べていたら奥豊後コースがあり歩いて見る事にした。用作公園、普光寺、竹田城址は車で何度か行っているのだが、JR朝地駅から歩いての名所巡りにはワクワクドキドキだった。
九州オルレ・大分県奥豊後コース。
普光寺の磨崖仏を見るのは数十年振りだった。
記
【山行日】2018年3月17日 (晴れ)
【山行先】九州オルレ 奥豊後コース(竹田市&豊後大野市)
【山行者】単独
【行動コース】朝地駅(9:45)~用作公園(10:30/10:50)~普光寺(11:35/12:25)~竹田城址(14:00)~竹田駅(14:45)
【行動時間】5時間00分(休憩時間含む)
【行動記録】
山に登りたい気持ちを抑えて今日は九州オルレ・大分県奥豊後コースを歩く事に。
出発地点のJR朝地駅。案内所のお方から説明していただきました。あわせて観光マップと竹田駅からの出発時刻表も頂きありがとうございました。
元気よく出発進行!天候が素晴らしいので気合が入ります。
距離約12Km(所要時間:4~5時間)
歩き始めると直ぐに山路になり、そこはなんとツクシショウジョウバカマの群生地だった。
いきなり花の出迎えでもう興奮状態。
淡いピンク色のツクシショウジョウバカマ。
こんなに群生しているとは。まだまだこの先も楽しめる予感?
この穴は何?山中に掘られている穴は水路であった。
用作公園まで1.5Km、普光寺磨崖仏までは3.6Km地点まで歩いて来た。そして、ここには案山子さんのお出迎え。
ほんわかな気持ちになりました。それにしても素晴らしい春日和。
この黄色の花は?調べてみたらどうやら”くさのおう(草の黄 草の王)”の様だ。2年草【けし科くさのおう属】で4~6月に咲く黄色の4弁の花。
トンネル通過。
こちらの方に。
中九州自動車道の作業工事現場。
用作公園東入口に到着。
用作公園は紅葉の時期が素晴らしいのだが、この季節は少し寂しい感じ。
心字池と丹字池の説明。
オオキツネノカミソリの群生地。山際にはツクシショウジョウバカマが沢山咲いていた。
見学を終えてオルレコースに進む。
山里の風景を味わいながら歩いているとまたまたツクシショウジョウバカマに出会う。
全体が真っ白なのでまだ咲き始めの様だ。
この位の咲き具合が一番かな。
こんなにツクシショウジョウバカマが楽しめるとは。やはり行動しなくては感動を得ることは出来ない。
ツクシショウジョウバカマに何度も何度も足を止められ前に進まない。
今度は薮椿のお出迎え。
薮椿の落下風景。
普光寺磨崖仏はもう近くに。
おおいた豊後大野ジオパークの案内図。
やっと普光寺に到着。普光寺はあじさい寺で有名でしたよね。
筑紫山・普光寺。
撫で仏もありました。一番先に撫でたのはやはり頭部でした。(笑)
普光寺磨崖仏の説明。
中央の巨大な仏像が不動明王、その両脇向かって右に矜羯羅童子、左に制吒迦童子。
日本一の大きさを誇る磨崖仏と説明されている。
磨崖仏の他に沢山の仏石も。
祠には御堂もあった。
磨崖仏を横顔をそっと眺める。
磨崖仏周辺に咲いていたヤマネコノメソウ。今季お初なのでラッキー。
スズシロソウは磨崖仏に着くまでに沢山見ていたし写真も撮っていたのだが、ここのスズシロソウが一番良かった。
アブラナ科 ヤマハタザオ属. 特 徴. 多年草で草丈は10~25cm。根元から匍匐枝を出し、広がる。 根生葉は倒卵状のへら形で長さ15~20cmで縁に粗い鋸歯がある。星状毛がある。 茎に付く葉は1~2cmと小さい。 総状花序を出し、白い花を咲かせる。 花弁は4枚。 花がダイコン(蘿蔔)の花に似ているためスズシロ草という。
つい先日見たキランソウをここで見られるとは。
くさのおう(草の黄 草の王)は初めて知る花であった。
木蓮(もくれん)の花はまだ蕾だった。
普光寺で花散策を終えた後で境内のベンチをお借りしてのんびりと昼食タイム。磨崖仏を眺めながら悠久の時の流れをチョッピリ感じる。たまには感傷的な気分に浸るのも良いかな。お腹を満たし竹田城址に向かった。
オルレコースはどちら?オルレのリボンが前方に。ここは左の道に進む。すると左前方には?
こよなく愛する祖母山が見えて来た。そして、もうひとつの山は。
傾山。久しく登っていないがアケボノツツジが咲く頃には登って見たいなあ。
赤い花は足を立ち止せる。ついつい見とれてしまう。
少しばかり車道を歩いたあとは森の中へと進む。
またもやツクシショウジョウバカマであった。
こちらは開花間近の春蘭。
迷いそうなところにはちゃんとこのマークがあり安心して歩ける。
キジムシロ。キジムシロ(雉莚、雉蓆)はバラ科キジムシロ属の多年草。
この葉っぱはイワタバコ。
民家の近くに咲いていたこぶしの花?
こちらは満開の三椏。
やっと岡城址遊歩道に辿り着く。
遊歩道を歩いていると、今季お初のヤマルリソウに出会う。今日はもう花だけで満足。
奥豊後オルレコースはツクシショウジョウバカマの宝庫であった。
スズシロソウもあちこちに咲いていた。
狭田橋を渡り十川の柱状節理を目指す。
今日は海ではなく川の流れを見ながら生きる楽しみを味わう。
現在地から十川の柱状節理は間近になってきた。
十川の柱状節理地点に到着。
柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、岩体が柱状になった節理。六角柱状のものが多いが、五角柱状や四角柱状のものもある。玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達する。
十川(そうかわ)の柱状節理
この十川では、9万年前に起こった阿蘇山の大爆発の際、大量の火砕流が流れ込み、それが冷えて固まったものが見られます。河川に侵食されると角柱状に整然と崩れていきますが、江戸時代にはそれをさらに堀割りここに船を通していました。との事。
九州電力竹田発電所。
下原御門。もう竹田城址は目前である。
下原御門に着くも。カメラの電池切れ。あぁ無情、今日はやたらと花の写真を撮りすぎたようだ。竹田城址には昨年訪れているので写真がなくても良いのだが。
携帯電話でここの場所だけは記念に。
そしてラスト1枚は竹田城址に立つ武将を撮らさせて頂きました。
このあと入場料を支払い竹田駅に向かった。途中で但馬屋老舗に寄り三笠野を購入して竹田駅に14時45分に着き、奥豊後のオルレは終わった。15時7分発の電車に乗り無事出発地点の朝地駅に戻り、今日の行動は終了。
《一口メモ》
奥豊後オルレコースで沢山の花が見られたことが大きな収穫。さらには初めての地を歩くことはとても楽しい。また、他のオルレコースに挑戦してみたいと思った。
以上