今年は大いにミヤマキリシマを楽しんだので、次はオオヤマレンゲへの思いがヒートアップ。天候と相談しながら鳴子山への山行となった。
昨年の鳴子山のオオヤマレンゲは6月10日の時点で開花していたので、今日は期待を膨らませながら急登コースで鳴子山に向かった。結果は今回も開花したオオヤマレンゲを見ることができなかった。
オオヤマレンゲはまだ硬い蕾であった。
鳴子山登山道のミヤマキリシマが手前、次のピークが白口岳、その先が平治岳、そして雲の中の由布岳。
白口岳の山頂直下の斜面を彩るミヤマキリシマ。
記
【山行日】2017年6月13日 (曇のち晴れ) 【山行先】鳴子山(1643m) &稲星山(1774m)&中岳(1791m)&白口岳(1720m):大分県竹田市久住 くじゅうレゾネイト登山口
【山行者】単独
【行動コース】くじゅうレゾネイト登山口P(6:00)~くたみわかれ(6:35/6:40)~鳴子山(8:50/9:00)~稲星山&白口岳分岐点(9:50/10:00)~稲星山~南登山口分岐点(11:10)~中岳(11:45)~白口岳(12:30/12:50)~鉾立峠(13:30/13:40)~くたみわかれ(14:35)~くじゅうレゾネイト登山口P(14:55)
【行動時間】8時間55分(休憩時間む)
【行動記録】
1)登山口から鳴子山まで
今日最大の目的はオオヤマレンゲ。期待を膨らませくじゅう一番水から鳴子山を目指す。くたみわかれからの急登コースを計画していた。
スタート時点の空はくもり空。今日の天気予報は晴れだったのだが、山の天気は曇だった。
くたみわかれで衣服調整し、いよいよ急登コースである。歩幅を小さくゆっくり歩きを心がける。でも、急登が続くので足が延びない。登山道は踏み跡がしっかりしている。
登山道標識は殆どないのだがここに一つ。鳴子山への⇒。
急登の登山道をやっと抜けると、祖母山や傾山が見える登山道で立ち止まる。写真タイムは休憩タイムでもある。祖母山と言えばオオヤマレンゲが待っている。山行計画を立てなくては。
前方にやっと鳴子山の山容が見え始めて来るとオオヤマレンゲへの思いが高まる。
その前にチゴユリ。どうしてもうまく撮れなかった。
ここの分岐点の標識をしっかりと確かめる。
鳴子山到着。オオヤマレンゲのある場所はこの先。先ずは鳴子山からの眺望を楽しむ。立中山、大船山、北大船山、平治岳。その先には由布岳。
ベニドウダンや
シロドウダンを眺めながらオオヤマレンゲのある地点に着くと白い花びらはどこにも見当たらなかった。
目にしたのは蕾ばかりだった。
こんな感じの蕾。開花までにはまだ時間がかかりそうだ。今日はガッカリ。と言ってもここから引き返す事にはならない。とにかく前へ前へ進む事にする。
ツクシドウダン?
ホウチャクソウの群生地は健在だった。
2)稲星山から中岳そして白口岳
鳴子山でオオヤマレンゲを楽しんだら白口岳から下山し、男池方面で花散策でもと考えていたのだが、甘い計画はあえなく消え去った。こうなるとミヤマキリシマ観賞にと予定変更である。
中岳か稲星山かと迷ったのだが稲星山に向かった。
稲星山の斜面はピンクの絨毯。まだまだミヤマキリシマ見頃だった。空が青空であるともっと素晴らしいのだが。
中岳もピンクに染まっていた。
稲星山のミヤマキリシマがこんなに素晴らしいとは。
稲星山の山頂を仰ぎ見るとミヤマキリシマ。本当に久住山系のミヤマキリシマはどの山でも素晴らしい。
大船山の山頂付近はまだ染まっていない様だ。
今日2座目の稲星山。稲星山周辺のミヤマキリシマがこんなに素晴らしいとは。やはり足を運んで見ないと分からないものだ。
稲星山から南登山口分岐点降りる。さて、ここで思案のしどころ。目指したのは中岳だった。
南登山口分岐点から降りてきた稲星山を仰ぎ見る。ピンクと緑の絨毯であった。
池の小屋を通り中岳へ。
今日は久住山と天狗ケ城は眺めるだけ。
御池を眺めるのは久し振りだった。
三俣山のミヤマキリシマも良さそうだ。そういえば、今年はあの尺取虫は殆ど見かけないのだが。
この光景も良いなな。そろそろ坊がヅルにお邪魔しなくてはと思っているのだが。まだ少し早いか。
本日3座目の中岳。なんと言っても九州本土で一番高い山。
今日の久住山はやゃ淋しい感じ。それもそのはず今日は平日なのだ。
中岳山頂周辺のミヤマキリシマ、まだ蕾があり見頃はまだ続く事だろう。
今日最後のピークは白口岳。宇佐の男性登山者の方と会話。近々飯豊山に登られるそうだ。
三俣山のミヤマキリシマ、今季は眺めるだけ。稲星山、中岳、白口岳のミヤマキリシマを存分に楽しんだのであとは下山するのみ。鉾立峠に向かう。その前に。
中岳にご挨拶。
そして平治岳と双耳峰の由布岳にも。
岩場にはまだイワカガミが咲いていた。
岩峰に咲くミヤマキリシマ。
急な降りは慎重に。息抜きに坊がヅルを眺望する。
段々と三俣山大きく見られる様になってきた。う~ん素晴らしいミヤマキリシマだ。
3)鉾立峠から佐渡窪そして1番水登山口
途中、黒土の登山道に難儀しながら下山していたが、鉾立峠目前にすってんころりん、チョッとした油断であった。でも何事もなく鉾立峠に降り立つ事ができた。
これまで楽しんできたミヤマキリシマの事は横に置いといてくたみわかれを目指す。佐渡窪のマンサクを求めて歩いてきたのは2月下旬、今ではすっかり夏の様相を呈していた。
下山路では思いの外、足が軽やか。鍋割峠、大船山南西尾根コース分岐点を通過しくたみわかれに着く。ここにたどり着けばあとひと頑張りなので気合を入れなおす。
登りの時は気がつかなかったツチアケビ。数が多いのに驚く。
花が全て開花したときは美しいだろうなあと思いつつ写真を撮る。
鳴子百合は帰路に撮る予定だった。
午前6時から登り始め、15時に下山。今日はミヤマキリシマデーだった。
《一口メモ》
鳴子山のオオヤマレンゲは開花がかなり遅れている様だ。この調子だと開花は1週間後?。今季はなかなかオオヤマレンゲを見ることができないが、そのかわりミヤマキリシマをたっぷりと楽しんでいる。
以上