今日から立冬。初冬を感じる詩!
2012年11月7日 水曜日
今日から立冬、ひと月前は暑い暑いと云っていたが11月に入り山間部では霜が見られるようになってきた。
近畿地方では「木枯らし1号」が 吹いたようだが九州では吹いたのでしょうか。
今回の句・詩は霜とか今の季節から感じ取ったものを選択してみました。
記
1.俳句
●手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜 松尾芭蕉
●物言えば唇寒し秋の風 松尾芭蕉
●星を掃く寺の銀杏や夜半の霜 川端龍子
●しぐるるやしぐるる山へ歩み入る 種田 山頭火
●山国の虚空日わたる冬至かな 飯田蛇笏
2、短歌
●旅人の宿りせむ野に霜ふらば吾が子羽ぐくめ天の鶴群 万葉集巻九
●幾とせ前の落葉の上にまた落葉かさなり落葉かさなる 前田純孝
3、漢詩
●楓橋夜泊 張継
月落ち烏啼いて 霜天に満つ
江楓 漁火 愁眠に対す
姑蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声 客船に到る
●林荘雑詠 書生に示す 広瀬淡窓
道うを休めよ 他郷 苦辛多しと
同袍 友有り 自ら相親しむ
紫扉 暁に出づれば 霜 雪の如し
君は川流を汲め 我は薪を拾わん
《一口メモ》
現大分県の広瀬勝貞知事は広瀬淡窓と親戚筋にあたることを知りました。大分県日田市出身。祖先は広瀬久兵衛(広瀬淡窓の弟)。
以上
by tinnan1515 | 2012-11-07 18:55 | お気に入り俳句・漢詩 | Comments(1)