梅雨の季節に因んだ詩・句
2012年6月28日 木曜日
降り続く雨で外出もままならず、梅雨を詠んだ漢詩・句を調べて見ようと思い立つ。
私の知っている句は与謝蕪村のみだった。
記
1、漢詩
梅雨 杜甫
南京犀浦の道
四月黄梅塾す
湛湛として長江去り
冥冥として細雨来る
茅茨疎にして湿い易く
雲霧密にして開き難し
竟日蛟竜喜ぶ
盤渦岸とともに廻る
2、短歌
● うちしめりあやめぞかをるほととぎす鳴くや五月の雨の夕暮れ (藤原良経)
● あふち咲くそともの木陰露落ちて五月雨晴るる風渡るなり (藤原忠良)
● 五月雨の晴れ間も青き大空に休らひ出づる 夏の夜の月 (順徳院)
3、俳句
● さみだれや大河を前に家二軒 (与謝蕪村)
● 梅雨晴れやところどころに蟻の道 (正岡子規)
《一口メモ》
梅雨は漢詩歳時記(渡部英憲)に記載されていた。
短歌はネットで。俳句は句集より。
了
by tinnan1515 | 2012-06-28 11:39 | お気に入り俳句・漢詩 | Comments(0)