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美しい日本の詩歌より!

2012年6月26日  火曜日 
     
  美しい日本の詩歌(土屋秀宇著)より山を詠んだ句・詩を書きとめる。

                   
                          記
1、詩
         山のあなた   カアル・ブッセ(上田敏訳)

         山のあなたの空遠く
         「幸い」住むと人のいふ
         噫、われひとと尋めゆきて、
         涙さしぐみかへりきぬ。
         山のあなたになほ遠く
         「幸い」住むと人のいふ。

2、漢詩
         山行     杜牧
   
        遠く寒山に上れば 石経斜なり
        白雲生ずる処 人家あり
        車を停めて坐に愛す 楓林の晩
        霜葉は 二月の花よりも紅なり
 

3、短歌
   
        奥山にもみぢふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
                               (猿丸太夫 古今和歌集)

 4、俳句
        雲雀より空にやすらふ峠かな        松尾芭蕉 
        山路来てなにやらゆかしすみれ草     松尾芭蕉 

《一口メモ》
   
   “山のあなた”は何十年ぶりだろう。本を読むと思わぬものに遭遇する。
   これも読書の楽しみの一つである。
   山歩きのときに書きとめた句が浮かんでくることを期待して覚えておこう。
 
                                                 

                                                了

by tinnan1515 | 2012-06-26 09:05 | お気に入り俳句・漢詩 | Comments(2)

Commented by 豊津の信ちゃん at 2012-06-26 20:50 x
「山のあなたの空遠く・・・」
とっても懐かしい詩ですねぇ~
若かりし頃を思い出しました。
文学少女(?)というほどではなかったのですが~~
Commented by tinnan1515 at 2012-06-27 06:07 x
 信ちゃん&俊ちゃんさん、おはようございます。
馬齢を重ねてよもや゛山のあなた”に出会うとはといった感じでした。
これからは山歩きの時に口ずさんでみます。
信ちゃんさんの文学少女は伝わってきますね。
今では学生帽子が登山帽に変わろうとは。
人生いろいろです。
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